C1 · AdvancedLesson 2 of 2

あげくと望ましくない結果

「あげく」で、迷い、争い、試行錯誤など長く厄介な過程の果てに、期待外れや好ましくない結果へ至ったという評価を表します。動詞タ形と「名詞のあげく」の接続、主体の連続性、時間幅、強調形を整理し、正負どちらにも使える「末に」や中立的な「結果」と比較して、非難や疲労感の強さを調整します。

By the flumi team About 1 min read 4 vocabulary wordsGrammar learning path: 末に・あげくと過程の結果

あげくは、迷い、争い、試行錯誤(しこうさくご)などが長く続いた果てに、期待外れや好ましくない結果へ至ったと述べる表現です。出来事の順序だけでなく、話し手の疲労感(ひろうかん)、落胆(らくたん)、非難を含みやすい点が重要です。

厄介な過程の果てを描く

「AあげくB」では、Aが長引いたり何度も繰り返されたりしたのに、Bが満足できる成果にならなかったという評価が生まれやすくなります。

何時間も議論したあげく、結論を出せないまま会議は終わりました。

店を何軒も回ったあげく、結局何も買いませんでした。

後件に「失敗」「中止」などの否定語がなくても、文脈がむなしさや不満を支えれば使えます。

  • 長く迷ったのに、不利な選択をする。
  • 努力を重ねたのに、成果が得られない。
  • 周囲に負担をかけた末、さらに問題を起こす。

タ形と名詞に接続する

動詞(どうし)にはタ形、名詞には「の」を使います。「に」は省けます。表記(ひょうき)は平仮名の「あげく」が一般的ですが、漢字では「挙句(あげく)」です。

接続 形 例
動詞 タ形+あげく(に) 散々迷ったあげく、応募を取りやめました。
名詞 名詞+の+あげく(に) 激しい口論のあげく、二人は席を立ちました。
後ろへつなぐ あげく、+文 試作を繰り返したあげく、計画は凍結されました。
強調する あげくの果てに 借金を重ね、あげくの果てに店を失いました。

あげくの果てには、長い経過の終点と話し手の否定的評価をさらに強くします。日常的な小さな失敗に使うと、大げさに響くことがあります。

時間より反復と負担を見る

客観的(きゃっかんてき)な期間の長さだけで決まるわけではありません。短い時間でも、迷い、試行、衝突が繰り返され、当事者に負担が大きければ使えることがあります。一回の自然な動作の直後を述べるだけなら不向きです。

前件の性質 相性 理由
数年にわたる争い よい 長期性と負担が明確
短時間の激しい押し問答 文脈次第でよい 反復と消耗がある
一度だけの操作 合いにくい 長引いた過程として捉えにくい
偶然起きた自然現象 合いにくい 意図的な試行や厄介な経過が見えにくい

前件を「さんざんAした」と自然に言い換えられ、後件に「それなのに」という気持ちが重なるなら、「あげく」が適しています。

Quick check

Try one question now.

1
何時間も、結論を出せないまま会議は終わりました。

Check your answer when you are ready. No sign-in needed.

主体の連続性を保つ

動詞節では、前件の行為者と後件の行為者が同じであるか、少なくとも同じ出来事の連鎖(れんさ)に属するのが自然です。無関係な主体へ突然移ると、誰の経過を評価しているのか分かりにくくなります。

彼は何度も約束を破ったあげく、連絡さえしなくなりました。――同じ人物の行動が続きます。

長い対立のあげく、交渉は決裂しました。――名詞で過程をまとめ、そこから生じた結果を示します。

文法上、表面の主語が常に同一でなければならないわけではありません。「住民が反対を続けたあげく、計画は撤回された」のように、因果的(いんがてき)な連鎖が明確なら成立します。

「末に」と評価を分ける

末には長い過程の到達点を示し、成功にも失敗にも使えます。あげくは好ましくない結果に偏り、話し手の感情や評価を加えます。結果は過程の長さや感情を必ずしも示しません。

文 伝わる焦点
試行を重ねた末に、製品化に成功しました。 長い努力と望ましい到達点
試行を重ねた末に、開発を断念しました。 長い努力と望ましくない到達点
試行を重ねたあげく、欠陥を見落としました。 厄介な経過と批判的な結末
試験した結果、欠陥が見つかりました。 行為から得た中立的な結果

「あげく」は、後件が語彙上は好ましくても使える場合があります。たとえば「さんざん迷ったあげく、最良の案を選んだ」は成立しますが、選択までの長さへのいら立ちが残ります。肯定的結果には使えないと断定しないでください。

評価を込める必要を確かめる

  1. 前件に長引いた迷い、反復、対立、負担があるか確認します。
  2. 後件を話し手が期待外れ・迷惑・不合理と見ているか考えます。
  3. 主体が変わる場合は、前後の因果関係を明示します。
  4. 感情を抑えて結果だけ述べるなら「結果」を選びます。
  5. 正負を決めず過程の終点を示すなら「末に」を選びます。

あげくは長さを測る表現ではなく、厄介な経過を振り返って結末を評価する表現です。報告文で客観性(きゃっかんせい)を保ちたい場合は、その評価が本当に必要か検討します。

You reached the end

You reached the end

Now make it stick.

Save your progress, or start the exercises. Practice with detailed feedback after you submit, or save your progress and come back.

Practice exercises

Was this lesson helpful?

Vocabulary in this lesson

4 words, ready to study.

Play a word to hear it, then mark it as known — or save it to study later.

Save any of these 4 words and review them later.

あげくと望ましくない結果の語彙

4 words

Last updated October 11, 2026