A2 · ElementaryLesson 1 of 3

あげるとくれる

あげるとくれるを使い、物が誰から誰へ動くかを話し手の位置から正しく表す方法を学びます。与える人はは・が、受け取る人はに、物はをで示す基本形、話し手側へ来る贈り物にくれるを選ぶ条件、第三者同士の授受、相手による丁寧さの違いを身近な贈り物の例で確認し、方向を迷わず正確に伝えられます。

By the flumi team About 2 min read 5 vocabulary wordsGrammar learning path: あげる・くれる・もらうの視点

人から人へ物が動くとき、あげるとくれるを使います。どちらも「与(あた)える」という出来事(できごと)を表しますが、話し手から見た物の方向(ほうこう)が違います。

あげるは話し手側から外へ向かうとき、くれるは話し手や話し手に近い人の側へ来るときに使います。

同じ出来事を受け取る人の立場から言う「もらう」は、別のページで扱います。

一 あげるの基本

「与える人+は・が+受け取る人+に+物+を+あげます」の形です。

役割(やくわり) 助詞(じょし) 例の部分
与える人 は・が 私は
受け取る人 に 友達に
物 を 本を

私は友達に誕生日(たんじょうび)の本をあげました。

本は私から友達へ動いています。

第三者(だいさんしゃ)から別の第三者への贈(おく)り物にも「あげる」を使えます。「姉(あね)は友達に花をあげました」のように言います。

二 くれるの基本

「与える人+は・が+話し手側の人+に+物+を+くれます」の形です。受け取る人が「私」のとき、「私に」はよく省略(しょうりゃく)されます。

役割 助詞 例の部分
与える人 は・が 友達が
受け取る人 に 私に
物 を 本を

友達が私に誕生日の本をくれました。

友達が誕生日の本をくれました。

どちらも、本が友達から私の側へ来たことを表します。

三 方向で選ぶ

同じ二人と同じ物でも、誰が与えたかによって動詞が変わります。

物の動き 文 選ぶ動詞
私から田中(たなか)さんへ 私は田中さんに写真をあげました。 あげる
田中さんから私へ 田中さんは私に写真をくれました。 くれる
田中さんから私の妹(いもうと)へ 田中さんは妹に写真をくれました。 くれる
田中さんから山田さんへ ✗田中さんが山田さんに写真をくれました。
✓田中さんが山田さんに写真をあげました。
あげる

矢印(やじるし)を思い浮かべます。物が「私の側から出る」なら「あげる」、「私の側へ来る」なら「くれる」です。

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1
私は友達の誕生日に本を渡しました。自然な文は 。

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四 誰を話し手側と考えるか

「くれる」の受け取り手は、話し手本人(ほんにん)だけではありません。家族(かぞく)など、話し手が自分に近いと考える人も話し手側に入ることがあります。

  • 先生が私に辞書(じしょ)をくれました。
  • 先生が弟(おとうと)に辞書をくれました。――「弟」は話し手の弟です。
  • 先生が山田さんに辞書をあげました。――山田さんを外側の人として述べています。

話し手側の範囲(はんい)は、家族ならいつも同じという固定(こてい)した規則ではありません。会話の場面と話し手の見方で決まります。

五 丁寧さに注意する

「あげます」「くれます」は普通の丁寧(ていねい)な形です。ただし、目上(めうえ)の人への贈り物について「あげます」と言うと、恩着(おんき)せがましく、失礼(しつれい)に聞こえることがあります。たとえば、「先生に花をあげました」は避けて、「先生に花を差(さ)し上げました」または中立(ちゅうりつ)の「先生に花を渡(わた)しました」と言います。

改まった場面では「あげる」の丁寧な言い方として「差(さ)し上げる」、「くれる」の尊敬(そんけい)の言い方として「くださる」があります。このページでは、まず物の方向を正しく選ぶことを大切にします。

物ではなく行動については「てあげる」「てくれる」を使います。これは「荷物(にもつ)を持ってあげます」のような別の形です。ここでは、名詞で表す物の受け渡しを練習します。

六 よくある間違いとまとめ

話し手が友達へ物を渡した文では「くれる」を使いません。

✓私は友達に本をあげました。

✗私は友達に本をくれました。

受け取る人が話し手側のときは「あげる」を使いません。

✓友達が私に本をくれました。

✗友達が私に本をあげました。

  • 与える人は「は・が」、受け取る人は「に」、物は「を」で示します。
  • 話し手側から外へ向かう贈り物にはあげるを使います。
  • 話し手側へ来る贈り物にはくれるを使います。
  • 「私に」は「くれる」の文で省略されることがあります。
  • まず誰が与え、誰が受け取るかを確認してから動詞を選びます。

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Last updated October 11, 2026