長音の聞き分け
長音は母音を一拍長く伸ばす音です。ひらがなの「ああ・いい・うう・えい・おう」の書き方を整理し、おばさんとおばあさんなど、長さで意味が変わる言葉を比べます。指や手で拍を数えながら聞き、伸ばす位置を見つけ、正しいかなで書くための基本を身につけます。ゆっくりした音声から自然な速さへ進む練習方法も確認します。
拍(はく)は、音(おと)の長(なが)さを数(かぞ)えるときの、一つ一つのまとまりです。長音(ちょうおん)は、母音(ぼいん)を一拍(いっぱく)長く伸(の)ばす音です。長さが変(か)わると、言葉(ことば)の意味(いみ)も変わることがあります。
このページでは、次の三つを練習(れんしゅう)します。
- 長音を一拍分長く読む
- ひらがなの基本(きほん)の書き方を選ぶ
- 長音のある言葉とない言葉を聞き分ける
一拍長く伸ばす
「おばさん」は四拍(よんはく)、「おばあさん」は五拍(ごはく)です。「あ」を一拍長く読みます。
おばさん:お・ば・さ・ん(四拍)
おばあさん:お・ば・あ・さ・ん(五拍)
長音でも、声(こえ)を大きくする必要(ひつよう)はありません。同じ母音を、急(いそ)がず一拍保(たも)ちます。
ひらがなの書き方
ひらがなの長音は、母音によってよく使う書き方が違(ちが)います。
| 母音の段(だん) | よく使う書き方 | 例(れい) |
|---|---|---|
| あ段 | あ段+あ | おばあさん |
| い段 | い段+い | おにいさん |
| う段 | う段+う | くうき |
| え段 | え段+い | せんせい |
| お段 | お段+う | こうこう |
えいは、ふつうの会話(かいわ)では「えー」のように聞(き)こえることが多(おお)いですが、「えい」と聞こえることもあります。自分(じぶん)で言(い)うときは、長く「えー」と言っても、かなの通(とお)り「えい」と言っても、どちらでも通じます。聞(き)き取(と)るときは、二つの音のどちらも聞き慣(な)れておきましょう。
おうは、今(いま)の日本語では、ふつう「おー」と読(よ)みます。ただし、言葉の切れ目(きれめ)にある「おう」は長音になりません(3を見(み)てください)。
カタカナの言葉では、長音は「ー」で書きます。コーヒー、ケーキ、スーパー、ノートの「ー」も一拍分伸ばします。
書き方が違う言葉
長い母音は、いつも「え段+い」や「お段+う」と書(か)くわけではありません。
- おねえさん
- ええ
- おおきい
- とおい
「おう」が長音にならない言葉
「お段+う」でも、その「う」が動詞(どうし)の終わりのときは、長音になりません。伸ばさないで、かなを一拍ずつ読みます。
- 思(おも)う → お・も・う(三拍)
- 追(お)う → お・う(二拍)
- うたを歌(うた)う → う・た・う(三拍)
「こうこう」「おとうさん」の「おう」は、伸ばす長音です。「思う」の「う」は伸ばしません。言葉ごとに、音と書き方を一緒に覚えましょう。
聞こえ方だけで「えい」か「ええ」かを決(き)めることはできません。新(あたら)しい言葉は、音と書き方を一緒(いっしょ)に覚(おぼ)えましょう。
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長さで意味が変わる
| 短い音 | 意味 | 長い音 | 意味 |
|---|---|---|---|
| おばさん | お父(とう)さんやお母(かあ)さんの妹(いもうと)や姉(あね)。また、大人の女(おんな)の人 | おばあさん | お父さんやお母さんのお母さん。また、年(とし)をとった女の人 |
| ビル | 建物(たてもの) | ビール | 飲み物(のみもの) |
| おじさん | お父さんやお母さんの弟(おとうと)や兄(あに)。また、大人の男(おとこ)の人 | おじいさん | お父さんやお母さんのお父さん。また、年をとった男の人 |
長音を短くすると、別(べつ)の言葉に聞こえたり、意味が伝(つた)わりにくくなったりします。
聞き分けの練習
- 言葉をゆっくり聞きます。
- ひらがなでは、かな一つに一回(いっかい)、指で机(つくえ)を軽(かる)くたたきます。
- カタカナの「ー」も、一拍分として一回たたきます。
- かなを見(み)て、拍の数が合(あ)っているか確(たし)かめます。
二つの言葉を聞いて選ぶ
- 先生や音声(おんせい)が、二つの言葉のどちらか一つを言います。
- 聞こえた言葉に丸(まる)を付けます。
- 迷(まよ)ったら、聞こえた音を指で数(かぞ)えて、長音があるか確かめます。
| 聞く二つの言葉 | 聞く手がかり |
|---|---|
| おばさん/おばあさん | 四拍か五拍か |
| ビル/ビール | 「ビ」が短いか、長いか |
| おじさん/おじいさん | 四拍か五拍か |
ゆっくりから自然な速さへ
- まず、ゆっくり言った音声を聞きます。
- 拍を数えながら、自分も同じ速さで言ってみます。
- 慣れてきたら、ふつうの速さの音声を聞きます。
- 最後に、会話のような速い音声で、長音のある言葉を聞き取ります。
速い音声では一拍が短くなりますが、拍の数は変わりません。分からなかった言葉は、もう一度ゆっくり聞いて、拍を数え直します。
まとめ
| 確認(かくにん)すること | ポイント |
|---|---|
| 音の長さ | 長音は一拍分伸ばす |
| ひらがな | えい・おうの書き方が多い |
| 例外(れいがい) | おねえさん・おおきい、思う・追うなどは言葉ごとに覚える |
| 聞き取り | 指や手で拍を数える |
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Last updated October 11, 2026