B1 · IntermediateLesson 2 of 3

にとでの場所表現

場所を示す助詞「に」と「で」を、存在や状態の場所、動作が行われる場所、手段という役割に分けて学びます。「公園に子どもがいます」と「公園で子どもが遊びます」を比べ、住む・座るなどで使う「に」、交通手段や道具を示す「で」も確認します。動詞が表す出来事に注目し、場所と手段を正確に選べるようになります。

By the flumi team About 3 min read 33 vocabulary wordsGrammar learning path: 中級の格助詞と視点

助詞のにとでは、どちらも場所と関係しますが、述語(じゅつご)が表す意味によって役割が違います。には存在・状態・到達先、では動作や出来事が行われる場所を示すのが基本です。

存在の場所は「に」

人や物がどこに存在するかを言うときは、場所+に+います・ありますを使います。

存在するもの 文
人・動物 教室に先生がいます。
物 机の上に鍵(かぎ)があります。
建物(たてもの)・施設(しせつ) 駅前(えきまえ)に銀行(ぎんこう)があります。

「は」と組み合わせると、場所を比べられます。この店には外国語の本が多くありますが、この店では週末に読書会が開かれます。前者は本の存在、後者は読書会という出来事に注目しています。

**質問:**猫はどこにいますか。

**答え:**庭にいます。

動作の場所は「で」

ある場所で、人が何かをしたり出来事が起こったりするときは、**場所+で+動詞(どうし)**を使います。

場所 動作 文
図書館(としょかん) 資料を調べる 図書館で資料を調べます。
台所(だいどころ) 料理する 台所で夕食を作ります。
公園 遊ぶ 公園で子どもが遊んでいます。
  • 会議は三階(さんがい)の部屋で行(おこな)われます。
  • 駅で事故(じこ)がありました。
  • 体育館(たいいくかん)で試合(しあい)が行われます。

「会議があります」の「あります」は存在ではなく、出来事が開(ひら)かれる意味なので、場所には「で」を使います。

同じ場所で比べる

同じ名詞(めいし)のあとでも、述語が存在か動作かで助詞が変わります。

「に」 「で」
公園に子どもがいます。 公園で子どもが遊んでいます。
店に客がいます。 店で客が食べています。
海に船があります。 海で船が漁(りょう)をしています。

場所の名詞だけを見て助詞を決めません。後ろの述語が「存在・状態」か「動作・出来事」かを確認(かくにん)します。

動詞ごとに決まる「に」と「で」

「に」は、住む、泊まる、座るのように、いる場所・落ち着く位置・到達先を表す動詞で使います。大阪に住んでいます、旅館に泊まります、椅子に座りますのように、活動の舞台(ぶたい)よりも位置や行き先に注目します。一方、暮らすは生活という活動を表すため、東京で暮らしていますのように「で」を使います。

同じ場所の名詞でも、動詞によって助詞が決まります。

動詞 助詞 例
勤めます に 会社に勤めています。
働きます で 会社で働いています。
通います に 学校に通っています。
着きます に 駅に着きます。
降ります で 駅で降ります。

会社に勤めていますは、所属(しょぞく)する場所を示します。会社で働いていますは、働く舞台を示します。駅に着きますは到達点、駅で降りますは降りるという動作の場所です。

着点と複文

「に」は動作の着点(ちゃくてん)にも使います。紙に書きます、机に置きます、壁に貼りますでは、動作の結果が届く場所を示します。複文では、到達先の「に」と出来事の場所の「で」を一緒に使えます。たとえば、会場に着いてから、受付で参加者名簿を確認しましたでは、会場は到達先、受付は確認という動作の場所です。

「集まる」と出来事の場所

集まるは、集まる先を示すにが基本です。六時にホールに集まりますのように言います。一方、駅で集会をするの「で」は、集会をする出来事の場所です。

状態・受身・使役

状態や、受身(うけみ)・使役(しえき)の文でも同じです。壁に絵が貼ってありますは状態の位置、壁に絵が貼られましたは貼られる着点です。一方、体育館で試合が行われますは受身文でも出来事の場所です。先生が教室で学生を座らせますでは、使役の動作の舞台を「で」で示します。

「に」 「で」
棚に本が置いてあります。 棚で本を探します。
会場に集まります。 会場で会議が開かれます。

Quick check

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1
授業の前は教室先生がいますが、授業が始まると、同じ教室学生に発音を教えます。

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場所以外の「で」

「で」は場所だけでなく、動作に使う手段(しゅだん)、道具(どうぐ)、言語(げんご)、材料(ざいりょう)を示します。また、範囲・人数・原因を表すこともあります。

種類(しゅるい) 例
交通手段(こうつうしゅだん) 電車で会社へ行きます。
道具 箸(はし)でご飯を食べます。
言語 日本語で説明(せつめい)します。
材料(ざいりょう) 木で机を作ります。
範囲・限定 日本で一番高い山です。
人数 三人で行きます。
原因 風邪で休みます。

「どこで」なら動作の場所、「何で」なら手段を尋ねていることが多いです。

「バスに乗ります」は、乗る乗り物を「に」で示す形です。一方、バスで駅へ行きますの「で」は交通手段です。

書き言葉の場所表現

〜の中では、グループ・期間・内容などの範囲(はんい)の内側を示します。比べたり選んだりするときに使うほか、書き言葉では、ある活動や内容の範囲を示すこともあります。

  • この三つの中で、これが一番便利です。
  • この研究の中で得られた結果を、次に説明します。

〜においては、場所を表すでに近い硬い書き言葉です。会場のような場所だけでなく、研究や制度などの場面・範囲にも使えます。

書き言葉 会話に近い形
会場において式典(しきてん)が行われました。 会場で式典が行われました。
本研究において重要な結果が得られました。 この研究で重要な結果が得られました。

案内状や式次第などの改まった文では、〜にても場所を表す「で」に近い形です。市民会館にて説明会を開催(かいさい)しますは、市民会館で説明会を開きますよりも改まった言い方です。

選び方を確認する

  1. 後ろの述語を確認します。
  2. 人や物の存在、落ち着く位置なら「に」を選びます。
  3. 到達先なら「に」、動作や出来事の舞台なら「で」を選びます。
  4. 手段・道具・言語・材料、範囲・人数・原因を表す「で」も区別します。
役割 助詞
存在・状態の場所 に
動作・出来事の場所 で
手段・道具・言語・材料、範囲・人数・原因 で

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場所を示す「に」と「で」

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Last updated October 11, 2026