ということだと伝聞の要約
「ということだ」を使い、情報源から得た内容を伝える用法と、複数の事実から導いた結論を「つまり」と要約する用法を学びます。接続の形、直接引用や「そうだ」との違い、情報の確かさに関する注意点も整理します。元の発言をそのまま再現する場合と、話し手が内容をまとめて伝える場合を区別できるようになります。
ということだには、情報源(じょうほうげん)から得た内容を伝える用法と、いくつかの事実から導いた結論(けつろん)を要約(ようやく)する用法があります。どちらも内容全体を一つの命題(めいだい)として扱います。
基本の接続
普通形(ふつうけい)の文に「ということだ」を続けます。丁寧(ていねい)な形は「ということです」です。
| 前に来る語 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 動詞(どうし) | 普通形+ということだ | 来月移転するということです。 |
| い形容詞(けいようし) | 普通形+ということだ | 費用は高くないということです。 |
| な形容詞 | 語幹(ごかん)+だ+ということだ | 会場は静かだということです。 |
| 名詞(めいし) | 名詞+だ+ということだ | 原因は機械の故障だということです。 |
「とのことだ」は、伝聞(でんぶん)を簡潔に示す改まった言い方としても使われます。
情報を要約して伝える
人、報道(ほうどう)、文書などから得た情報を、自分のことばでまとめて伝えます。情報源は「によると」「の発表では」などで示せます。
市の発表によると、新しい図書館は十月に開館するということです。
担当者の説明では、申込書は郵送でも提出できるということでした。
元の発言の一語一句を再現しているとは限りません。中心となる内容を保ちながら、時制や表現をまとめることができます。
伝聞として使うときは、可能なら「誰によると」「何の発表では」のように情報源を添えると、責任の範囲が分かりやすくなります。
事実から結論をまとめる
つまりなどとともに使い、前に述べた条件や数字から導ける意味をまとめます。この場合、外部の発言を伝えるのではありません。
- 受付は午後五時に終わり、今は五時半です。つまり、今日はもう申し込めないということです。
- 一人千円で参加者は三十人です。全部で三万円必要だということです。
- 直通電車は運休しています。駅で一度乗り換えるということですね。
この用法には、話し手が情報を整理し、「そこから言える結論は何か」を示す働きがあります。
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直接引用とは違う
直接引用(ちょくせついんよう)は元のことばを引用符(いんようふ)に入れ、「と言った」などで受けます。「ということだ」は内容の報告や要約です。
| 形 | 何を伝えるか | 例 |
|---|---|---|
| 「文」と言いました | 発言をそのまま示す | 社長は「来月移転します」と言いました。 |
| 文+ということです | 発言の要点を報告する | 社長によると、会社は来月移転するということです。 |
「ということです」を付けても、情報が自動的に正しいと保証されるわけではありません。情報源の信頼性(しんらいせい)と、話し手の要約が適切かどうかは別に判断します。
「そうだ」と比べる
伝聞の「そうだ」も他者から得た情報を伝えますが、「ということだ」は内容を説明的にまとめたり、結論として提示(ていじ)したりしやすい形です。
| 表現 | 傾向 | 例 |
|---|---|---|
| そうだ | 聞いた情報を簡潔に伝える | 明日は雪が降るそうです。 |
| ということだ | 情報源や要点を意識して報告する | 予報によると、明日は雪が降るということです。 |
両方が自然な場面もあります。形式だけで情報源の種類や確かさを決めないでください。
二つの用法を見分ける
- 人や資料などの情報源があるなら、伝聞の可能性があります。
- 前の事実から「つまり」とまとめられるなら、結論の要約です。
- 元のことばを正確に再現する必要があれば、直接引用を使います。
- 要約では、元の内容を変えていないか確認(かくにん)します。
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伝聞・要約の表現
6 wordsLast updated October 11, 2026