「ことができる」で能力を表す
動詞の辞書形にことができるを付け、身につけた能力や状況上の可能性、施設や規則による許可を丁寧に表す方法を学びます。できない・できましたへの変化、名詞化することと主語を示すがの役割、可能形との文体の違いを、技能や利用案内の具体例で確認し、誰に何が可能なのか丁寧かつ明確に伝えられます。
できる行動(こうどう)を丁寧(ていねい)に伝えるときは、動詞(どうし)の辞書形(じしょけい)にことができるを付けます。身につけた能力(のうりょく)だけでなく、状況(じょうきょう)や規則(きそく)のために可能(かのう)なことも表せます。
「こと」は前の動作を一つの事柄(ことがら)にし、「が」はその事柄を「できる」の主語(しゅご)として示します。
一 基本の形
形は「動詞の辞書形+ことができます」です。丁寧な文では「できます」、普通形(ふつうけい)では「できる」を使います。
| 動詞 | ことができるの形 | 例 |
|---|---|---|
| 泳(およ)ぐ | 泳ぐことができます | 私は千メートル泳ぐことができます。 |
| 読む | 読むことができます | 妹(いもうと)は漢字(かんじ)を読むことができます。 |
| 料理(りょうり)する | 料理することができます | 父(ちち)は料理することができます。 |
どんなスポーツをすることができますか。
スキーをすることができます。でも、スケートはまだできません。
二 助詞の役割
行動の中にある目的語(もくてきご)はをで示し、行動全体を受ける助詞はがです。
| 部分 | 働き | 例 |
|---|---|---|
| 漢字を読む | 「読む」の目的語を示す | 漢字を読む |
| 読むことができる | 可能な事柄を示す | 読むことができる |
そのため、「私は漢字を読むことができます」となります。話題を示す人には「は」を使うのが基本です。
長い文でも、まず「漢字を読む」という行動を作り、その後ろに「ことができます」を付けると、助詞を選びやすくなります。
名詞+「ができる」
活動(かつどう)や技能(ぎのう)を表す名詞には、名詞+ができますも使えます。この形では「すること」を付けません。
| 名詞の形 | 動詞の形 | 意味 |
|---|---|---|
| 日本語ができます。 | 日本語を話すことができます。 | 日本語を使える能力がある |
| 料理ができます。 | 料理することができます。 | 料理を作れる |
| 運転ができます。 | 運転することができます。 | 車を運転できる |
三 三つの可能を表す
「ことができる」は、何が理由で可能なのかによって三つの使い方があります。
- 能力:練習(れんしゅう)したので、速く泳ぐことができます。
- 状況:今日は時間があるので、手伝うことができます。
- 許可(きょか)や規則:この図書館(としょかん)では、三週間本を借りることができます。
許可を求める「てもいいですか」は、相手の判断を直接尋ねます。「ここで写真を撮(と)ることができますか」は、場所の規則や設備(せつび)について尋ねる響(ひび)きがあります。
Quick check
Try one question now.
Check your answer when you are ready. No sign-in needed.
四 否定と過去
時制(じせい)や肯定(こうてい)・否定(ひてい)は、最後の「できる」を変えて表します。前の動詞は辞書形のままです。
| 意味 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 今、可能 | ことができます | この部屋を使うことができます。 |
| 今、不可能 | ことができません | 今日はこの部屋を使うことができません。 |
| 過去に可能だった | ことができました | 昨日はこの部屋を使うことができました。 |
| 過去に不可能だった | ことができませんでした | 先週はこの部屋を使うことができませんでした。 |
✓ 読むことができました
✗ 読んだことができました
前の動詞は辞書形のままで、過去形にはしません。
五 可能形との違い
「読むことができます」と可能形(かのうけい)の「読めます」は、どちらも読む能力や可能性を表せます。
| 形 | 例 | 助詞の目安 |
|---|---|---|
| ことができる | この漢字を読むことができます。 | 行動の目的語のをを保つ |
| 可能形 | この漢字が読めます。 | 読めるものにはがが基本 |
「ことができます」は少し長く、説明、案内(あんない)、改まった場面で使いやすい形です。「読めます」は短く、日常会話でよく使われます。可能形では、読めるもの・できるものにがを使うのが基本です。
可能形は、動詞そのものを変えて作ります。
| グループ | 変え方 | 例 |
|---|---|---|
| 第一グループ | 最後の音をエ段にして「る」を付ける | 読む → 読める、書く → 書ける |
| 第二グループ | 「る」を取って「られる」を付ける | 食べる → 食べられる |
| 第三グループ | 形を覚える | する → できる、来(く)る → 来(こ)られる |
六 よくある間違いとまとめ
「ことができる」の前は辞書形です。
✓日本語を話すことができます。
✗日本語を話しますことができます。
- 動詞の辞書形+ことができますで、可能な行動を表します。
- 能力、状況上の可能性、規則による許可に使えます。
- 行動の目的語には「を」、名詞化した行動には「が」を使います。
- 否定や過去は、最後の「できる」だけを変えます。
- 説明や案内では、短い可能形より「ことができます」が使いやすい場合があります。
You reached the end
You reached the endNow make it stick.
Save your progress, or start the exercises. Practice with detailed feedback after you submit, or save your progress and come back.
Was this lesson helpful?
Last updated October 11, 2026