B2 · Upper IntermediateLesson 3 of 4

ならとたらで助言する

助言に使う「なら」と「たら」を、会話で受けた前提と出来事の時間順序から使い分けます。予定を聞いて事前準備を勧める「行くなら」と、条件成立後の行動を示す「着いたら」を表と会話で比較し、「たほうがいい」「といい」「てください」の強さにも配慮して、相手の情報と助言の時点に合う自然な表現を選びます。

By the flumi team About 2 min read 6 vocabulary wordsGrammar learning path: 条件の制約・後悔・助言・仮定

なら と たら は、どちらも条件(じょうけん)に基づく助言(じょげん)に使えます。ただし、なら は相手の発言や想定(そうてい)を前提として判断し、たら は条件が成立した後の行動を示すのが中心です。

助言の内容だけでなく、その助言がいつ役立つのか、どの情報を受けているのかを見ると、自然に使い分けられます。

「なら」は聞いた前提を受ける

相手が予定、希望、問題などを示したとき、なら でその情報を取り上げ、そこから助言を出せます。「その話が本当なら」「その予定で考えるなら」という視点です。

甲:来月(らいげつ)、京都(きょうと)へ旅行(りょこう)するつもりです。

乙:京都へ行くなら、早めに宿(やど)を予約(よやく)したほうがいいですよ。

乙は、甲が示した旅行の予定を前提に、旅行より前に必要な準備を勧めています。

相手から得た情報 「なら」で出す助言
新しいパソコンを買いたい 買うなら、保証(ほしょう)の内容も比べたほうがいいです。
山(やま)に登(のぼ)る予定だ 登るなら、天気予報(てんきよほう)を確認してください。
この漢字(かんじ)が覚えにくい 覚えにくいなら、短い文の中で練習するといいですよ。

「たら」は成立後の行動を導く

たら は、前の出来事が完了(かんりょう)した後に、助言した行動を行うという時間順序(じかんじゅんじょ)を作ります。未来のことでも、前はタ形(けい)です。

条件 成立後の助言 順序
京都に着(つ)く 案内所(あんないじょ)で地図をもらう 到着→地図
資料(しりょう)を読み終える 担当者(たんとうしゃ)に質問する 読了→質問
熱(ねつ)が下がらない 病院(びょういん)へ行く 状態を確認→受診(じゅしん)

京都に着いたら、駅の案内所で一日乗車券(いちにちじょうしゃけん)について聞くといいですよ。

到着が先で、案内所で聞くのはその後です。

助言が条件より先なら「なら」

同じ計画について話しても、助言の時点によって形が変わります。

文 実際の順序 選ぶ理由
留学(りゅうがく)するなら、今から貯金(ちょきん)したほうがいいです。 貯金→留学 留学の予定を前提に、事前準備を勧める
留学したら、現地(げんち)で銀行口座(ぎんこうこうざ)を作るといいです。 留学→口座を作る 留学後の行動を勧める
発表(はっぴょう)するなら、先に資料を共有したほうがいいです。 共有→発表 発表前の行動が必要
発表が終わったら、質問を整理するといいです。 発表終了→整理 条件成立後に行う

なら 自体は、後ろの行動が必ず条件より先だと決める形ではありません。前提から助言を出すため、前後どちらの内容も置けます。ただし、条件より先に必要な準備は たら では表しにくく、なら が特に役立ちます。

Quick check

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1
友人が来月海外の音楽祭に参加すると話しました。「音楽祭に、出発前に旅券の有効期限を確認したほうがいいですよ。」

Check your answer when you are ready. No sign-in needed.

情報の受け方で意味が変わる

なら は、直前の相手のことばだけでなく、共有している情報や話し手の想定も前提にできます。たら は、情報を受け直すことより、条件が実際に成立する時点に焦点(しょうてん)を置きます。

甲:最近(さいきん)、夜よく眠(ねむ)れないんです。

乙:眠れないなら、夕方(ゆうがた)からはコーヒーを控(ひか)えてみたらどうですか。

乙:それでも眠れなかったら、専門家(せんもんか)に相談したほうがいいですよ。

最初の なら は現在の悩みを受け、次の たら は対策後にも状態が変わらない場合を示しています。

助言表現の強さも選ぶ

条件の選択が適切でも、後ろの形によって相手への働きかけの強さが変わります。

形 主な調子 例
たほうがいいです 比較的はっきり勧める 心配なら、早めに相談したほうがいいです。
といいですよ 一つの案として勧める 時間があったら、庭園(ていえん)も見るといいですよ。
てみたらどうですか 選択を相手に残して提案する 難しいなら、例を一つ書いてみたらどうですか。
てください 必要な行動を直接求める 到着したら、受付(うけつけ)に知らせてください。

健康(けんこう)、仕事、家族などの個人的な話題では、たほうがいい や てください が強く響(ひび)くことがあります。確実な必要性がないときは、理由を添えたり、提案の形にしたりします。

選ぶための確認手順

助言を作る前に、次の点を順番に確認します。

  1. 相手が示した予定や問題を受けて判断するなら、なら を考えます。
  2. 条件が成立した後に行うことなら、たら を考えます。
  3. 助言が条件より前に必要なら、なら を選びます。
  4. 現実に条件が起きた場合の次の行動なら、たら が明確です。
  5. 相手との関係に合わせて、助言表現の強さを調整(ちょうせい)します。

「どちらが文法的に作れるか」だけで決めず、何を前提にしているかといつ行動するかを一緒に言えるか確認すると、選択の理由がはっきりします。

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条件に基づく助言表現

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Last updated October 11, 2026