と言いますと基本の引用
引用の助詞「と」と「言います・言いました」を使い、だれかのことばをそのまま伝える方法を学びます。かぎ括弧の位置、引用のあとに「と」を置く語順、「何と言いましたか」への答え方、物の名前を示す用法を会話で確認します。名詞を並べる「と」と混同せず、話した人と引用部分を明確に伝えられるようになります。
人(ひと)が言ったことばをそのまま伝えるときは、ことばを「 」に入れ、そのあとに助詞(じょし)の と と 言(い)います/言いました を置(お)きます。
この と は、引用(いんよう)したことばの終(お)わりを示(しめ)します。
ことばをそのまま引用する
基本(きほん)の形(かたち)は 話した人+は+「ことば」+と+言いました です。
| 部分(ぶぶん) | 役割(やくわり) | 例(れい) |
|---|---|---|
| 山田(やまだ)さんは | 話した人 | 山田さんは「また明日(あした)」と言いました。 |
| 「また明日」 | そのままのことば | 山田さんは**「また明日」**と言いました。 |
| と | 引用のしるし | 山田さんは「また明日」と言いました。 |
| 言いました | 過去(かこ)の発言(はつげん) | 山田さんは「また明日」と言いました。 |
先生(せんせい)は「あさっては休(やす)みです」と言いました。
かぎ括弧(かっこ)の中(なか)は、先生が言ったことばです。
「言います」と「言いました」
いつ言うかによって、最後(さいご)の動詞(どうし)を選(えら)びます。
| 時 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| いつも・これから | と言います | 店(みせ)に入(はい)るとき、「こんにちは」と言います。 |
| もう言った | と言いました | さっき、「ありがとう」と言いました。 |
引用の中の形を変(か)えず、最後の「言います/言いました」で、いつの発言かを伝えます。
かぎ括弧と「と」の位置(いち)
「と」は、閉(と)じるかぎ括弧 」 のすぐあとに置きます。
- ✓ 母(はは)は「早(はや)く帰(かえ)ります」と言いました。
- ✗ 母は「早く帰りますと」言いました。
- ✗ 母は「早く帰ります」言いました。
かぎ括弧だけでは、引用と「言いました」の関係(かんけい)が文法(ぶんぽう)的につながりません。引用のあとに と を忘(わす)れないでください。
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「何と言いましたか」
聞(き)き取れなかったことばや、発言の内容(ないよう)をたずねるときは 何(なん)と言いましたか を使います。
受付(うけつけ)の人は何と言いましたか。
— 「三時(さんじ)に来(き)てください」と言いました。
ミナさんは何と言いましたか。
— 「駅(えき)で待(ま)ちます」と言いました。
答えでは、話した人が分かっていれば省(はぶ)いても自然(しぜん)です。
名前を示す「と言います」
物(もの)や人の名前を伝えるときにも「と言います」を使えます。
- この花(はな)は「さくら」と言います。
- わたしの町(まち)では、この料理(りょうり)を「いも煮(に)」と言います。
- あの方(かた)は田中さんと言います。
人の名前なら、日常(にちじょう)の自己紹介(じこしょうかい)では 田中です のほうが自然です。「田中と言います」は、自分の名前を少(すこ)しあらたまって述(の)べる言い方です。
並べる「と」と分ける
同じ「と」でも、名詞(めいし)を並べる場合(ばあい)と、ことばを引用する場合があります。
| 使い方 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 名詞を並べる | 名詞と名詞 | パンと牛乳(ぎゅうにゅう)を買(か)います。 |
| ことばを引用する | 「ことば」と言います | 「牛乳を買います」と言いました。 |
まず「と」の前を見(み)ます。言ったことば全体(ぜんたい)があるなら引用の「と」、名詞が二つなら並べる「と」です。
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Last updated October 11, 2026